吉岡美術 | 骨董品買取ブログ
中国美術の高額鑑定ポイント 2020年9月3日
中国美術の高額鑑定ポイント
長かった今年の梅雨も開けて、蒸し暑い季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
毎年この時期になると、お盆や夏休み中に自宅の片付けを行ったという方も多いと思います。その際に、ご自宅の物置や倉庫から、漢字が書かれている美術品が出てきた、というような場合は、ご注意ください。それはひょっとすると、「中国美術」と呼ばれる骨董品かもしれません。
中国美術は工芸品としての質の高さや、独特のデザイン性から高い人気を誇り、
世界中にコレクターが存在しているため、高い価値がつくことが期待されます。
今回の記事では、「中国美術」の買取に関する、重要なチェックポイントをご紹介いたします。
目次
- 中国美術とは?
- なぜ、中国美術は高く売れるのか?
- コピー品が多く出回り、本物の品は希少価値が高い
- 中国政府によって、美術品の国外への持ち出しが禁止に
- 中国美術品を高く売るポイントは4つ!
- 査定評価が高い傾向の品は書画、絵画、印材、陶磁器
- 人気の作者が製作したものか
- 箱などの付属品が揃っているか
- 売却を検討している場合、早めに査定に出す
- 中国美術品の価値を見抜くことは難しい
中国美術とは?
中国美術とはその名の通り、中国の美術家や画家によって作られた美術品を指し、書画、絵画、陶芸品、印材、といった美術品が買取市場の主流となります。
歴史ある中国から日本に輸入され、今日では国内での愛好家も多く、多くのコレクターの方達に愛されています。日本で製作された美術品との違いとして、華やかな色合いが特徴的です。
なぜ、中国美術は高く売れるのか?
近年では中国美術の人気はより一層高まり、価格が高騰傾向にあります。
ここでは、中国美術が高値で取引されやすい理由についてを解説いたします。
コピー品が多く出回り、本物の品は希少価値が高い
中国美術は数ある骨董品の中でもコピー品の流通がとても多く、本物の中国美術の品には高額が付けられやすくなっています。
また、日本の鑑定士の鑑定力は高い評価を受けており、日本から出品された中国美術には高い信頼を得ているため、高い金額で取引が交わされているのです。
中国政府によって、美術品の国外への持ち出しが禁止に
2007年の中国国家文物局による規制によって、1911年以前の中国美術品の海外持ち出しが禁止となった背景から、歴史ある中国美術の品は、とても希少なものとなりました。
そのため、特に1911年以前の中国美術の品は、現存するだけで高い価値がつくようになり、コレクターの方から、大きな注目を集めています。
中国美術品を高く売るポイントは4つ!
査定評価が高い傾向の品は書画、絵画、印材、陶磁器
一口に中国美術と言っても、様々な種類が存在していますが、特に骨董品市場の中で高い評価を受けているのは、「書画」「絵画」「印材」「陶磁器」の4種類となります。
書画
印材
陶芸品
絵画
人気の作者が製作したものか
多くの骨董品に共通して言えることですが、やはり有名な作者の中国美術は人気があり、高額買取に繋がりやすくなっています。
作品や付属品に記載されたに作者名の署名や落款(らっかん)と呼ばれるハンコ、それらの有無により、人気かどうかは分からなくとも、著名な作品であるかどうかということはある程度把握することができるため、隅々までよく観察してみることがポイントになります。
箱などの付属品が揃っているか
先述の通り、中国美術は多くのコピー品が出回っており、その価値を示す証明書や箱などの付属品にも、高い評価がつくことがほとんどです。
署名、落款などが入ったものである場合、真贋の見極めが行いやすいため、もし本体以外の付属品をお持ちでしたら、鑑定に出す際に必ずお持ち寄りいただくことをお勧めします。
売却を検討している場合、早めに査定に出す
中国美術は長い歴史を持つ品が多いため、経年劣化により、素材の強度が落ちている可能性があります。
そのため、特に保管環境に工夫等をされていない一般のご家庭の場合ですと、
保持している時間が長いほど、破損や損傷のリスクが高くなってしまいます。
中国美術は、現存しているだけで大きな価値をつくことが珍しく無いため、もし売却をご検討されている場合、お早めにお売りいただくことをお勧めいたします。
中国美術品の価値を見抜くことは難しい
中国美術は数ある骨董品の種類の中でもコピー品や贋作が多く、
本当の価値を見極めるためには、鑑定士の実力が問われるジャンルの1つとなります。
吉岡美術では、過去30年で数百万点以上の品を見極めた、骨董品買取業者としての歴史と経験があります。
「”手持ちの品が中国美術かわからない”、”古くて汚れているけど価値があるの?”などお悩みのことがあればぜひお気軽にお問い合わせください。