吉岡美術 | 骨董品買取ブログ
鉄瓶の高額鑑定ポイント 2020年11月13日
鉄瓶の高額鑑定ポイント
秋もだんだんと深まり、冬の気配が近づく頃となってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今年は特に、ご自宅で過ごされる機会も多いかと思いますので、家の片付けや倉庫整理などが捗っている方も多いのではないでしょうか。そんな中、家の中から、価値の高そうな鉄瓶が出てきたというようなご経験はありますでしょうか。
鉄瓶は元々、日用品として多くの人に親しまれていましたが、今日ではご家庭で使用する方がめっきり減ってしまいました。しかし、鉄瓶の中には南部鉄器と呼ばれる名品など、驚くほどの高額買取になる品物が眠っていることをご存知でしょうか。
中でも、人気の作家や素材に拘って作られたものは価値が高く、多少錆びていても高額な値段がつく場合も。
今回の記事では、「鉄瓶」の買取に関する、重要なチェックポイントをご紹介いたします。
目次
- 鉄瓶とは?
- どんな鉄瓶が高く売れる?
- 年季の入っている品
- 南部鉄瓶、京鉄瓶などのブランド品である
- 鉄瓶の価値は、高騰しています
- 鉄瓶を高く売るポイントは4つ!
- 彫りが精巧かどうか
- 高級な素材が使用されているかどうか
- 作家物の鉄瓶かどうか
- 共箱や証明書があるかどうか
- 鉄瓶の価値を見抜くことは難しい
鉄瓶とは?
鉄瓶とは日本の伝統的な工芸品であり、やかんの様な形をした鉄製の湯沸かし器を指します。鉄瓶は元々、茶道から派生した道具でしたが、利便性の高さもあり、次第に一般の家庭でも日常品として使われるようになりました。
鉄瓶は使い込むと風合いが増し、趣の深い品となる為、芸術品や骨董品としての価値も見込める為、生活に根付いた品でありながらも、骨董品や美術品としても高い評価を受けています。実用品としてだけでなく鑑賞品としての価値を兼ね備えた鉄瓶は、茶道家や骨董品愛好者など、幅広い層から高い支持を受けています。
しかし残念ながら、鉄瓶であれば何でも美術品として買い取り出来る訳ではなく、高額買取に至るには著名な作家によるものであったり、素材や装飾に優れたものであるなど、一定の条件があります。
どんな鉄瓶が高く売れる?
それでは、骨董品や美術品として価値の高い鉄瓶はどんな特徴があるのでしょうか。ここでは、評価が高くなりやすい鉄瓶の特徴をご紹介いたします。
年季の入っている品
鉄瓶を見て、装飾やデザイン的に古そうなものであったり、年季を感じるものである場合、高い価値を秘めた鉄瓶である可能性があります。錆びていたり、くすみなどがあったりする場合でも、現存するだけで大きな価値を持つ品物だったと言うケースもございますので、もしそのような品物をお持ちの場合、専門家に買取を依頼することをおすすめします。
南部鉄瓶、京鉄瓶などのブランド品である
胴体にあられ紋などの意匠のデザインがされている品や、胴体や取っ手に象嵌細工が施されている場合、南部鉄瓶、京鉄瓶といった、鉄瓶として有名なブランド品である可能性があります。特に南部鉄器の品は、伝統工芸品として世界的に高い人気を誇り、高額鑑定が期待できます。
鉄瓶の価値は、高騰しています
先述の通り、鉄瓶は近年、海外のコレクターからも高い評価を受けており、特に中国での人気が高く、鉄瓶を購入する方が増加しています。その為、国内に現存する鉄瓶は需要が増しており、買取価格が上昇傾向にあります。
ですが、鉄瓶は使用しなかったり、保管する環境が悪いと劣化が進み、価値が徐々に下がっていってしまいます。ですのでもし、鉄瓶を売却しようとお考えの場合は、できる限り早めに査定に出すことをおすすめします。
鉄瓶を高く売るポイントは4つ!
鉄瓶を高額買取に繋げるには、様々な条件があります。ここではどういった鉄瓶が高額買取の対象になるのか、という重要なポイントをいくつかご紹介していきます。
彫りが精巧かどうか
鉄瓶は、著名な作家によって作られたものであれば、シンプルなデザインでも
値段がつくことがありますが、基本的には鉄瓶に草花の模様が彫られていたり、
表面に細かい装飾が施されているものなど、精巧な彫り等が施されているものについては、高価買取が期待できます。
高級な素材が使用されているかどうか
蓋の部分などに翡翠や象牙といった高価な素材が使用されている鉄瓶や、金や銀など、作品の一部に高級な素材が使用されている場合ですと、高価買取が期待できます。
高価な素材が使用された鉄瓶は鑑賞を目的としている事が多く、富裕層を対象に作られていたという背景もある為、高価買取も期待できます。
作家物の鉄瓶かどうか
鉄瓶は伝統工芸品として多くの著名な作家達が鉄瓶を製作しました。その為、数多くの名作を生み出した著名な作家によって作られた品であれば、当然その価値は高くなります。作家名は鉄瓶の共箱や蓋の裏に記載されていることが多いので、是非一度、確認してみることをお勧めします。
共箱や証明書があるかどうか
高価な鉄瓶である場合、基本的には共箱と呼ばれる保管箱に保管されている場合が多く、作品としての価値を証明するための、この共箱自体にも価値があります。ですので鉄瓶をお売りいただく際は、一緒にお売りいただくことをおすすめします。
鉄瓶の価値を見抜くことは難しい
鉄瓶の価値は作家による違いの他、どこの工房で作られたものか、どこのエリアで作られたものか、どんな技術が使われているのかなど、鑑定のポイントは多岐にわたり、見極めるためには鑑定士の実力が問われるジャンルの1つとなります。
吉岡美術では、過去30年で計数百万点以上の品を見極めた、骨董品買取業者としての歴史と経験があります。「”手持ちの品が高額な品かわからない”、”古くて汚れているけど価値があるの?”などお悩みのことがあればぜひお気軽にお問い合わせください。